お役立ちコラム

2025年09月03日

新しい発見がまだまだ続々!AIナビゲートアプリで大阪・関西万博を楽しみ尽くそう!

  • 総務の馬場さん:「行ってきたわ、大阪・関西万博。はいこれ、お土産ね」

  • 鈴木主査:「夏休みも重なって結構な人混みだったでしょう。……あのアプリ、使いました?」

  • 総務の馬場さん:「“EXPO2025 Personal Agent” でしょ! 教えてくれて助かっちゃった。混雑状況を確認しながら空いてそうな所を見まくってきたから、効率よく動けて楽しかったわ〜」

  • 鈴木主査:「その場で検索できるルート案内がめっちゃ便利なんですよね、広い会場の中でも、行きたい場所へ迷わず行ける 。僕もまた9月くらいに行こうかな。今度は大阪市内を観光してから、万博は夜間入場にするとか……」

  • 総務の馬場さん:「夜もまたライトアップされていいのよね、ちょっと別世界って感じで」

  • 内山課長:「(心の声)え〜、私まだ行けてない。どれどれどのアプリなの……」

  • 寺西社長:「(心の声)実は、俺3回行ってる〜(笑)」

 「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪・夢洲で開催されている大阪・関西万博(4/13~10/13)は、世界各国から最先端の技術やアイデアが集結する国際的な博覧会です。お盆を過ぎて会期はいよいよ終盤、みなさんの中には遅い夏休みを使ってこれから行くよという人も、ここまで何度も足を運んでいるリピーターもいらっしゃることでしょう。
 東京ドーム約33個分(約155ヘクタール)という広大な敷地の中でさまざまな催し物や見どころがある万博は、1日や2日でその全てを体験できるものではありません。特に、初めて訪れる人がその会場でストレスなく移動し、展示を効率的に巡り、新しい体験を重ねるためには、個々のニーズに合わせた情報提供とスムーズな移動のサポートが必要になります。そこで、これから来場されるみなさんにおすすめしたいのがスマートフォン(以下略スマホ)のアプリ「(EXPO2025 Personal Agent)」です。
 これは、NTTグループが大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「来場者向けパーソナルエージェント」のゴールドパートナーとして提供するアプリで、来場者個々の好みや状況、そして会場の混雑状況などを考慮しながら、その1人ひとりに効率的かつ楽しい万博体験を提供することをめざして開発したものです。スマートフォンに無料でダウンロードが可能です。

 実際どんな使用感なのか、私たちも「(EXPO2025 Personal Agent)」をスマホに入れて会場内を巡ってみました。今回はその体験記になりますが、熱気あふれる万博を存分に楽しみたい初めての訪問者、新しい体験をまだまだ求めているリピーター、それぞれに必見のレポートです。

万博アプリ「EXPO2025 Personal Agent」体験記:スマートな相棒と巡る未来探訪の1日

 やってきました「大阪・関西万博」!東ゲートの待機列は朝から人でビッシリです。この日は平日、しかもあいにくの雨予報。私たちは会場最寄り駅の「夢洲」からアクセスしたのですが、少しは空いているかもという思いを見事に打ち消されるくらいの人混みでした。
 待機中、スマホの電波チェックや、デジタルチケットサイトのマイチケットに遅滞なくつながるかを確認しましたが、不具合はありません。いざとなっても入場用の二次元バーコードがサッと出せるよう、スマホにはスクリーンショットを保存し、カバンには紙で印刷した二次元バーコードを忍ばせています。運営公式アプリ「EXPO 2025 Visitors」を使ってその日のイベントをチェックしながら、ゲート開場のときを今か今かと待ちました。もちろん、今回の主役「(EXPO2025 Personal Agent)」アプリは事前ダウンロード済み、万博IDともデータ連携を済ませて準備万端です。

・待機列にて:まずはAIでマイプランを作成してみた

 「(EXPO2025 Personal Agent)」は、万博IDでログインしてデータ連携することで、ホーム画面やマップ画面に「あなたにおすすめ」という項目でパビリオンやイベントを表示させられるようになります。気になるものはハートマークをタップで登録して(図1)、あとから「お気に入り」一覧表示で確認ができます。さらに、パビリオン・イベントに関連した興味関心の質問に答えておくと、チケットの入場時間や予約状況を踏まえた周遊コースを、ユーザーの嗜好に合わせてAIが「マイプラン」画面で提案してくれます(図2)。この日までの抽選で予約が確保できていたのは、フューチャーライフゾーンにあるパビリオン「未来の都市」のみ。AIの提示するおすすめプランにもしっかり反映されていて、入場可能な時間帯もひと目で分かります。この日はせっかくなので、おすすめプランに従って動いてみることにしました。

・午前9時:いざ未来社会へ!……まずは当日登録できる予約を確保

 実は、今回の目的の1つに「NTTパビリオンを体験すること」がありました。事前予約の抽選に外れていた私たちが、最優先でするべき必至のミッションは当日登録で予約を確保することです。当日登録は入場ゲート通過の10分後から受付可能になりますから、先に会場入りした人から争奪戦が始まります。なるほど、早朝から入場ゲートに待機列ができるのも納得です。
 当日登録は場内の専用端末かアテンダントが常駐するセンターで申し込めますが、私たちはデジタルチケットサイトのマイチケットからの申し込みを選択しました。アクセスが集中しているためか、なかなか希望する時間枠が取れません。予約ページと格闘すること数分、ようやく17時30分からの入場枠が確保できました。すでに体験した人から聞いてはいましたが、「NTTパビリオン」が人気といううわさは本当のようです。
 「(EXPO2025 Personal Agent)」の「マイプラン」画面で「プランを再作成する」をタップし、パビリオンの予約が反映されていることを確認(図3)、この時点で9時26分です。さぁ、9時40分からの入場枠で予約済みのパビリオン「未来の都市」に向かおうとマップ検索をすると……画面に表示された目的地までの時間は、まさかの「約25分(1.67km)」(図4)、西ゲートのさらに先です!ヤバい、早く向かいましょう。

・午前10時:ルートナビゲーションで迷わず移動

 検索結果画面で「ナビ開始」をタップすると、ルート案内が始まります。マップ上に目的地までのルートが点線で表示され、ユーザーは方角アイコンで現在地と方向を確認することができます(図5)。検索時の画面で経由地を設定できますから、あらかじめ複数の目的地を入力しておくのも便利そう。ナビ画面では、ユーザーが動くとマップも常に追随して最適なルートを案内し続けてくれるため、途中でどこかに立ち寄ったとしても安心です。

(図5)

 マップの「ARナビ」をタップすると、カメラを通して現実の風景に赤いオブジェクトが浮かび、ルートが見た目で分かりやすくなります(図6)。マップに気を取られることなく、周りの風景を見ながら画面の案内に従って移動できるようになるため、地図読みが苦手な人にもおすすめです。私たちもARナビを使って目的地の入場時間内にたどり着くことができました。

(図6)

・午前11時:EXPOクエストに挑戦!デジタルスタンプを集める

 最初のパビリオン「未来の都市」をひとしきり堪能したあとで、「(EXPO2025 Personal Agent)」の「EXPOクエスト」を挑戦してみることに。簡単なクエストをクリアすることでデジタルスタンプを完成させることができるため、ちょっとした達成感があり、万博巡りがさらに楽しくなりました(図7)。
 アプリの操作に慣れるためにも、最初に混雑状況をマップで確認するクエストをするとよいでしょう。マップ右脇の人型アイコンをタップすることで混雑状況を色分けで示すメッシュ表示になり、どこが混んでいるのかがひと目で分かるようになります(図8)。拡大すればメッシュの目も細かくなりますし(最小50m×50m)、トイレのカテゴリで条件を絞るとトイレの混雑状況も把握できるため、空いているトイレをすぐに見つけられるようになります(図9)。おかげで、この日はトイレに困るということがありませんでした。

・お昼の休憩時:ひと息入れて、未来社会へのアイデアを投稿

 AIおすすめの周遊プランでは、「イタリアパビリオン」→「いのちの未来」→「フランスパビリオン」と続きます。残念ながら、シグネチャーパビリオン「いのちの未来」は予約必須。イタリアもフランスも当日予約なしで入れますが、この時点でのフリー列最後尾はいずれも2時間超!やはり人気のパビリオンは、予約の確保か並ぶ覚悟のどちらかが必要のようです。いろいろな建物のデザインを眺めながら散策するだけでも楽しいのですが、雨が本降りになってきたこともあり、そろそろ休憩を挟むことにしました。少し並べば入れそうなルクセンブルクパビリオン内のフードコートがよさそうだったので、そちらへ向かいます(図10)。

(図10)

 フードコートでは「EXPOクエスト」から未来社会のアイデア投稿にチャレンジ。2050年の未来について、いくつかある投稿テーマから「健康と医療」を選び、第3回の募集枠から自分のアイデアを投稿しました(図11)。

(図11)

 募集期間に投稿されたみんなのアイデアを元に未来のイメージをAIが生成して、その結果を公開するそう。どんなイメージができるのか、今からワクワクします。こうした楽しみに出会えるのも「(EXPO2025 Personal Agent)」のよいところの1つかもしれないな、と思いつつ、ミネラルウォーターで喉を潤しながら、ルクセンブルクスタイルのホットドッグとグロンぺルキッシェルシェン(細切りポテトのフリッター)をガブリ(図12)。空きっ腹に肉汁がジュワっと広がり、幸せのひと時です。

(図12)

・午後の周遊:アプリのおすすめプラス、自由行動をしてみよう

 次のおすすめプランは、コモンズAに出展している「ルワンダ共和国」と「キルギス共和国」です。1 つの建物に複数の国や地域が集まる共同館をコモンズといい、このコモンズAには最多の29ブースが出展しています。15時30分からコモンズAを見学できれば、「NTTパビリオン」の入場時間に具合よく行けそうです。お昼の休憩から少し間があるため、私たちは会場内の散策へ出掛けることにしました。
 休憩場所から近いコネクティングゾーンで目に付いたのは「夜の地球 Earth at Night」。白い「アゼルバイジャンパビリオン」の横で、ひときわ黒い外観に大漁旗がなびいています(図13)。ここでは、輪島塗のメイン展示“漆黒と金で彩られた地球儀”を見ることができます。

(図13)

 輪島塗の職人技に驚嘆したあとに緑の多い静けさの森ゾーンを抜け、次に向かったのがシグネチャーゾーンにある「いのち動的平衡館」です。パビリオンは予約必須なのですが、待機列が並ぶ通路手前に「『いのち』」ふれあう伝話(※)」と名付けられたモニタとテーブルがあり、誰もがここで離れた場所にいる人との触覚体験ができると聞いていたのでやってきました。離れているNTTパビリオンの出口付近に同じものが置かれている様子で、モニタの向こうから手を振られています。お互いのテーブルで感触を伝え合うという趣向で、なんだか不思議な気持ちになりました(図14)。

※「いのち」ふれあう伝話:NTTが開発した次世代情報通信基盤「IOWN」の超高速ネットワークを通じて、映像や音声だけでなく、触覚や振動、相手の心拍まで伝え、離れた場所でも“すぐそばにいる感覚”が体験できるコミュニケーションシステムです。この日は土砂降りの雨でしたが、モニタ越しでテーブルに触れる手からは、確かに相手の触感が伝わってきました。

(図14)

 シグネチャーゾーンから移動して大屋根リングに上ってみましょう。雨の中、さすがにリングの上では混み合うことはありません。途切れることのない人気パビリオンの行列を見ながらぐるっと歩いてコモンズAへ向かいます(図15)。

(図15)

マップでルート検索をしたところ、現在地が2階(リングの上)なのか1階(地上)にいるのか指定するポップアップが表示されました。階数のある場所でも精度高く最適なルートを案内してくれるのかと、このとき心強く思いました(図16)。

(図16)

お待ちかねのNTTパビリオンへ!時空を超える3つの体験をしよう

 AIにおすすめされた「ルワンダ共和国」と「キルギス共和国」のほかにも多様な国や地域が集まるコモンズAでそれぞれの特色を楽しんだあと、いよいよ入場時刻の近づいてきた「NTTパビリオン」へ(図17)。

(図17)

 所要時間約30分、3つの体験展示で“時空を超える”ツアー「PARALLEL TRAVEL -パラレル トラベル-」の始まりです(図18)。

(図18)

 メイン展示のプロローグに当たるZONE1では、これまでの通信技術の進化とコミュニケーションの歩みを音と映像で振り返りながら、さらにその先、隔たりを超える新たなコミュニケーションの可能性が問い掛けられます。壁一面に広がる映像に没入しながら、懐かしい気持ちとワクワク感が掻き立てられました。
 メイン展示のZONE2では、3Dグラスと空間全体を使い、2025年4月に行われた3人組音楽ユニット「Perfume」と次世代情報通信基盤「IOWN」による斬新なライブパフォーマンスを追体験します。世界初のリアルタイム3D空間伝送に挑んだパフォーマンスはライブの臨場感たっぷり、「Perfume」の楽曲「ネビュラロマンス」を全身で浴びることができる至福の時間となりました。「Perfume」をとても間近で見ることができ、感動しました。
 エピローグになる展示ZONE3は、来場者1人ひとりが全身スキャンされ、すぐにその映像が壁面のビジョンへ一斉に流し出されます。客観的に見せられる恥ずかしさを覚えながら見ていると、やがてその全身が勝手に躍ったり、アップになった顔が老けたり若返ったり。自分ではない自分、可能性をもったもう1人の自分、他人とそれを共有することでまた何かに変化していく私たちがいる、そんなことを思い浮かべるうちに、すっかり恥ずかしさも無くなりました。
 ツアー体験を終えて外へ出ると、すっかり雨も止んでいる様子。夜のライトアップもそろそろです。私たちは「(EXPO2025 Personal Agent)」で、また次の行き先へ歩き出しました。


  • 鈴木主査:「僕もまた行ってきました〜、大阪・関西万博。今回はNTTパビリオンも入れてよかったです」

  • 内山課長:「私も私も!いや〜Perfume のパフォーマンスには驚いたよね」

  • 「(心の声)3回行ってるけど、まだ見てない〜(嘆き)」

AIナビゲートアプリ「EXPO2025 Personal Agent」で、極上の万博体験を!

 ここまで紹介してきたように「(EXPO2025 Personal Agent)」は、来場者の属性、行動履歴、予約情報、位置情報、混雑状況などのデータを活用し、ユーザー1人ひとりに合わせて最適な案内を提供するAIナビゲートアプリです。スマートフォンに無料でダウンロードが可能です。
 NTTグループは大阪・関西万博において、「IOWN APN」「バーチャル会場」「パーソナルエージェント」「水素サプライチェーン」など複数の技術的・社会的取り組みを行っており、これらの取り組みの一環として、アプリ「(EXPO2025 Personal Agent)」が展開されています。

 当社の属するNTTアーバンソリューションズグループは街づくりを専門とするグループであり、実はこのアプリには、私たちの街づくり運営のノウハウが活かされています。万博会場全体を1つの都市と捉え、そこを訪れる来場者1人ひとりがストレスなく会場内を回遊できるよう、オフィスビルや商業施設で培った人に寄り添う技術が応用されているのです。
 大阪・関西万博を訪れる全ての来場者にとって「(EXPO2025 Personal Agent)」は、よりスマートで、よりパーソナライズされた、そしてより楽しい万博体験を実現するために必須のデジタルツールです。万博は10/13まで開催されています。これから行く人もリピーターの人も、このアプリを活用して、みなさんの万博体験を充実させてください。大阪・関西万博が、みなさんの忘れられない未来への旅となりますように。

「EXPO2025 Personal Agent」アプリのダウンロードはこちら

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